空き家の放置で固定資産税が高くなる！？計算方法と節税方法をご紹介

相続などで空き家の所有者になったものの、住む予定はなく放置しているという方は要注意です。
適切な管理がされていない空き家は、自治体から「特定空き家」に指定されて固定資産税が高くなる恐れがあるのです。
そこで今回は、特定空き家とは何か、固定資産税が高くなる理由と計算方法、節税方法についてご紹介します。

「特定空き家」とは？固定資産税が上がる理由を解説

固定資産税は、誰も住んでいない空き家に対しても毎年1月1日時点の所有者に支払いが義務付けられています。
その税額は、放置を続け特定空き家に指定された場合には高額となる恐れがあります。

特定空き家とは？

特定空き家とは「空家等対策の推進に関する特別措置法」により規定された、問題のある空き家のことです。

固定資産税が高くなる理由

特定空き家に指定されると、通常住宅に適用される住宅用地の特例の適用を受けられなくなり、固定資産税が高くなるのです。

特定空き家に指定される4つの条件

• 倒壊などの危険がある
• 著しく衛生上有害な恐れがある
• 周辺環境の景観を損なっている
• 放置することが不適切な空き家

特定空き家に指定されないためには、適切な管理をおこなう必要があります。

空き家にかかる固定資産税の計算方法を解説

固定資産税は、土地・建物それぞれについて次の計算方法で算出されます。
固定資産税評価額×1.4％
このうち、土地については住宅用地の特例を受けることで、次の特例率により固定資産税評価額が減額されます。

• 小規模住宅用地（200㎡まで）…1/6
• 一般住宅用地（200㎡以上）…1/3

たとえば、面積が200㎡で土地の評価額が1,800万円、建物の評価額が500万円の空き家の場合、固定資産税の計算方法はそれぞれ次のとおりです。

• 管理された空き家…土地（1,800万円×1/6×1.4％＝4.2万円）＋建物（500万円×1.4％＝7万円）＝11.2万円
• 特定空き家…土地（1,800万円×1.4％＝25.2万円）＋建物（500万円×1.4％＝7万円）＝32.2万円

特定空き家に指定されることにより、21万円の増税となる恐れがあるのです。

空き家にかかる固定資産税を節税する方法をご紹介

空き家にかかる固定資産税を節税するには、次の3つの方法があります。

1.親族が住む

所有者以外の親族に居住してもらえば、維持管理を任せることができ、特定空き家の指定を防止できます。

2.特定空き家の指定解除

特定空き家に指定されてしまっても、管理代行サービスを利用するなどの方法で管理責任を果たすことで指定解除も可能です。

3.空き家を売却する

空き家を売却すれば、管理義務だけでなく納税義務もなくなります。
将来的にも住む予定のない空き家は、早めの売却がおすすめです。
千葉市周辺で空き家を所有している方は、ぜひ弊社へご相談ください。

まとめ

空き家は所有しているだけで固定資産税の負担が続きます。
特定空き家に指定されてしまう前に、早めに対策を講じることをおすすめします。
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